気晴らし書き散らし。
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05/07
2007 Mon
「双頭の鷲」

「あなたが私を殺さないのなら、私があなたを殺します」


只今ハマっております。戯曲が欲しーーーいっっっ。
「ジャン・コクトー全集」にしか入ってないのかしら。
でもこれ↑古書でもお高い¥でござるよ(泣)。

きっかけは美輪さまの舞台(ただいま全国巡演中)でしたが、
正直こちらはイマイチ(ー_ー)ワダエミさんの衣装でもイマイチ。

期待ハズレでがっくりきて思い出したのが、
1994年上演のT.P.T.プロデュースの「双頭の鷲」
古~いVHSテープを掘り起こして見直してみたら、
欲求不満が吹っ飛んだ!素晴らしかった!!!
美輪さまではちぃーとも泣けなかったのに、
こちら【麻実れい&堤真一版】では涙なしでは観れなかったよ(T_T)。

私の一生の不覚は、デヴィッド・ルヴォーが演出していたときの、
T.P.T.の舞台を((生では))一回も観ていないことだ……。。
くそぉぉぉぉ~~………

正直、私は舞台演劇が(今でも)苦手でございます。
でもルヴォー演出の舞台は、魂レベルで敬愛しています。
「舞台演出家」の力を知ったのは、彼の仕事からだな。
舞台観どころか人生観が変わるほどの衝撃を受けたのは、
ルヴォー演出&イプセン作の「ヘッダ・ガブラー」(佐藤オリエ主演)。

「双頭の鷲」も、その頃確かに一緒に観たけど、
麻実れいがぎゃーぎゃー叫んでいた印象しかなくて(失礼;、
作品の奥深さまでは理解できなかった少女(←サバ読みすぎ)
のワタシでありました~……<遠い目

かつて通り過ぎた小説や映画や舞台って、
自分がその作品世界を理解し得るだけの経験や年齢を経て、
その作品に戻って行くというか、
実際は追いついたということなんだろうけれど、
突然‘再会’できる至福の瞬間がやってくることが、ある。

***

未亡人のまま飼い殺しにされて「死」を渇望していた女王。
嵐の夜に女王を暗殺しに部屋に飛び込んできた若い革命家。
互いの「死」を賭して出会い、「生」を剥き出しにし合い、
たった3日間で全人生を瞬間燃焼させてしまった運命の恋!
なんて、なんて、演劇的なのでしょう~~~素敵素敵。


女王「卑怯者…!私を殺すはずだったのに、殺してくれなかった」

青年「昨日話していたように話して。今朝話していたように。
   僕を愛している?」



堤真一演じる青年が、痛ましいほど切なく王妃の愛情を哀願する
このときの台詞↑が、怖いほど上手いのよ。
対峙する王妃はというと、
青年の裏切りに激怒しながらも自制しなければならない。
威厳やプライド、哀しみも熱愛も絶望も苦悩も一緒くたに、
青年にぶつけなければならない難局の場面ですが、
麻実れいの演技解釈もこれまた完璧。

ルヴォー演出の、この三幕の二人のセリフの応酬は圧巻です。
ひとつひとつのセリフのトーン、声色、表情、やり取りの間合い、
すべて計算され尽くされていることが、
いま観ると、本っっ当ーーーーに!!よくわかる。

(以下ネタバレ。読みたい人だけ反転どうぞ)


女王「許して。あなたを怒らせなければならなかったの。
   でないと、刺して下さらなかったでしょう…?



見事な階段落ち。
これぞ演劇、ブラボー!!
11/16
2006 Thu
Let's PLAY!
↑というタイトルなんですけど実際は疲れ果てております…(+_+)。。。
春からずっと週休1日で、
その1日遊びに行ってしまうものですから(自業自得)。

◆最近買ったチケット→「コンタクト」(1月劇団四季)
最近CMでねー劇中曲が流れて来るんですよー↓♪
ワタシの英国のおじさま@Robert Palmer氏の「♪Simply Irresistible」
おじさま亡くなってから3年になるのね…。
「コンタクト」まだ同行者決まってません~興味がある方連絡下さい(^^)/

◆今週買うチケット→「フール・フォア・ラブ」(2月パルコ劇場)。
映画版:サム・シェパード、キム・ベイシンガー
米国劇場版:エド・ハリス、ジュリエット・ルイス
日本劇場版:香川照之、寺島しのぶ。 (演出家はびみょー…)
ぐぉーーー@@@ 絶対ぜぇったい買うぞっっっ!!!
実は映画版は未見でして。エドコレ(エド・ハリス・コレクション笑)で持っちゃいるんだけど。
そしてN.Y.でエド・ハリスの生芝居を観ることが夢なのです~。

◆プレオーダー始まってる~。→「グッドラック・ハリウッド」(3月紀伊国屋サザンシアター)
ワタシの日本のおじさま♪

◆チラシが素敵!!!→「元禄忠臣蔵【第三部】」。
母は無事に電話繋がって最前列げっと出来たとか。首痛くなりそー。

◆先週観た芝居→「LOVE30」(パルコ劇場)
ポップコーンみたいに軽~いラブコメ3本立て。
水野美紀&山寺宏一…「スパイス・イン・ザ・バスケット」(三島ゆき作)
真中 瞳&片桐 仁…「結婚相談所」(サタケミキオ作)
YOU&生瀬勝久…「兄への伝言」(蓬莱竜太作)

真中瞳嬢は、映画でもなかなか良い女優さんだと思いましたが、
近頃舞台づいていて(昨年のマメット脚本モノ観たかった(>_<)、
舞台俳優としての身体を徐々に獲得しつつありますね~楽しみだ。
真中嬢の弾けっぷりがホント鮮やかだったせいもあって、
水野美紀嬢の印象が全体的に暗くて…生彩無かったなぁ。

三作品の中では「兄への伝言」に舌巻いちゃいました(@_@)
すげーな蓬莱竜太氏。隠しようも無い才能とはこういうもの。
赤丸急上昇の大注目脚本家です。 ポスト三谷幸喜かも。
彼が座付作家してるという劇団「モダンスイマーズ」もいずれ観なきゃだわ。
イキの良い劇作家に出会えただけで観に行った甲斐があったってもんよ~。

生瀬さんが上手いのは観る前からわかってるけど、
YOUも上手いんだよね~~。あ、「誰も知らない」でも良かったわ。
間合いの取り方、声のトーンの変え方、呆れるほど自然天然。
ただし舞台(&映画)女優じゃなくてどこまでもYOUなんだけど(笑)。

YOU演じる女性の夫の通夜に、死んだ男の兄の生瀬さんがやって来る。
二人は幼馴染でもあって、実は男は女のことが昔から好きで…。
その二人に弟が遺言を遺した。→「とんかつ とりかえた」
意味がわからず顔を見合わせる二人。
じきに兄は弟と昔交わした‘賭け’を思い出して…。

雨の深夜、二人喪服姿で訥訥と他愛ない会話を続ける前半は、
夏目漱石の作中世界みたいですご~く好き~~(^^)。
YOUは漱石作品の「無意識の偽善者」の女性まんまイケるし、
これが「弟の嫁」じゃなくて「嫂(あによめ)」だったら、
漱石の「行人」の世界だわよ~♪♪←誰か企画してください(笑)。
09/09
2006 Sat
「あわれ彼女は娼婦」
部屋が島田雅彦本に占拠されつつあります。
今日ひと晩くらい読むのやめてココ書かないと、
もう一生書かなくてもいっか~~だらり~ん@と堕落ゾーンに転落しそうで(汗)。
((( 修行修行 )))

ちょいと古い話になりますが7月に「あわれ彼女は娼婦」観ました。
なんとコクーン初入場だったり。今回チケを当ててくれた友に冷笑される。へん。
生蜷川(爬虫類みたいだな)も初体験。またも冷笑。えーん。
パルマにある古代劇場「テアトロ・ファルネーゼ」を模したというセット。
イタリアの本物は木造ですが、こちらは冷たく暗い石造り。
緊縛的な紅い紐、白い窓布は不穏な風にたなびく。黒と赤と白。好みです。

三上博史。
今回みたいな「狂気の際果てまで爆走し続ける神学生」は、
真骨頂なのではないかと。違和感まったく無く観れました。
ただ、こういう上手さって正直言いうと好みではない。
熱演されればされるほど冷えていくMy脳内。
別に彼に何の恨みも無いのですが。単なる嗜好の問題です。ええ。
あ、でも彼のヘドウィグは観たい!
タイミング合わなくてまだ観れてない。再々演しないかな。

深津絵理。
かーわーいーかったーですーねぇぇーー(^^)♪♪♪
可憐な体躯も仕草も然ることながら「玉を転がしたような声」とはこれ然り。
たとえ兄と禁忌を犯そうと、まったく汚れることの無い清純なアナベラ。
作品の世界観を担う象徴でもあるし、
どんな観客にも説得力を持たせなくてはならない難役だと思いますが、
文句の付けようが無いキャスティングでしたね。素晴らしかった。
でも‘コトの直後’の彼女の乱れた姿態は、
観ているこちらがじっとり脂汗滲むようなエロティックさで。
ああいうの、演技指導で醸し出せるものなのでしょうか…(^^;?

谷原章介。
全然期待してなかったせいか(出てることも知らんかった…)、
間近で観られるラッキーな席だったということもあり、
生谷原氏はカナリ素敵な御方であることが判明。我欲で冷酷な悪役、似合っていました。
三上氏などに比べると、舞台向き演技はまだまだ体得の余地が見えるものの、
自分を欺いたアナベラを心身責め立てるところは出色だったかな。
でもやっぱり滑舌がツラかった(+_+)。
怒り狂ってるのはわかるんだけど何言ってんだか謎@みたいな。

ただ脚本はなぁ~~~~~~~。
(それで今まで書けなかったんだけど)
シェイクスピアの時代から現代まで生き残って来た本なのだから、
良いところは絶対あるはずなんだ。。。でもなんだか、
放映時間の関係でカットされまくった韓国ドラマみたいな端折り方やー@
と思うところもあったり、このキャラのこのエピソードって必要なの…(-_-)?
と思うところもあったり。納得できないところを処理出来ないまま、
驚愕の大惨劇で返り血を浴びさせられ怒涛のうちに幕が閉じるのだが、
この最後の「復讐」の大仰さに何の因果も同情も感じられないんですけど…(ー_ー;;)。

「ショッキング」「スキャンダラス」の言葉だけを、
表象したかのようなこけおどしの世俗的なエンディングが、
品位を貶めている気もするし、その反面、
あのエンディングの迫力ゆえにここまで生き永らえた気もするし。
(いや~それだけじゃ無いんだろうけどぉぉぉ)

この脚本、、違う演出だと、どう映るんだろう??と調べてみたら。
T.P.T.でデヴィッド・ルヴォー演出で上演されていたんだ!!!
え゛え゛え゛え゛え゛ーーー観たかったああああああ!!!悔!!!
余談ですが彼が演出した「ヘッダ・ガブラー」は我が観劇史初の衝撃体験。

「清純、甘美、調和に対して残酷、絶望、混迷の中に美をうたいあげる」

「美をうたいあげる」。
凄絶な蜷川演出に、あとほんのひと匙欲しかったのは、(私的には)コレだったのかもしれない。
脚本の粗に気づくことなく最後までどっぷり酔えるロマンチシズム。
深っちゃんのたおやかな佇まいだけでなく、ね。。

PS:
デヴィッド・ルヴォー演出版「あわれ彼女は娼婦」のビデオ等お持ちの方、
いつでも連絡お待ちしておりますm(_ _)m
07/08
2006 Sat
三番叟 其の二
2.野村萬斎&市川染五郎の「二人三番叟」

2005年10月新橋演舞場「三響会」での演目を、
つい先日、ETV「芸能花舞台」で放映していたのを運良く拝見~♪!
スゴイ顔合わせだねぇぇ。またやらないかな。無理だろな凹。

舞台を二分割して左下手は狂言の「三番叟」、右上手に歌舞伎の「三番叟」。
狂言と歌舞伎の一風変わったジャムセッションといった「二人三番叟」。
こうしてテレビで並べて見比べてみると、
狂言と歌舞伎の違いが実によくわかりますねぇ。

母が言うには「袴の付け方からして違う」と。た、確かに(@_@)。
萬斎さん(狂言)は腰高でくるぶしまで見えるけど、
染五郎さん(歌舞伎)は腰下低めで足首は見えない。

そして狂言の舞は直線&鋭角的で男性的。歌舞伎は流線的な円形の柔らかい動き。
狂言の方がシャープでキレがよく、歌舞伎は滑らかで流れがあるのね。
なーるほど!ザ☆古典芸能。<古。

二人とも舞装束は付けずにシンプルな紋付袴姿。
身体の繊細な動きは確かにたいへん観易いのでございますが、、、
これだと文字通り。

「無い袖は振れない」(-_-)。。

装束の袖が空を華やかに舞う効果がないのは寂しすぎる~~~っ(涙)。。
当代随一の人気役者の顔合わせが、また叶うとは考えにくいけど、
ふたたび「二人三番叟」を企画する機会がありしまたら、
そのへん御一考を。
07/08
2006 Sat
三番叟 (さんばそう) 其の一
「三番叟」だけに三回連載。なんつって。

まずは「三番叟」についておさらいを。

‘神’に成り代わり五穀豊穣を祝う舞「三番叟」。
元来は能「翁」の中で演じられる舞を、代々狂言方が舞うことになっている。
その後、歌舞伎や文楽の世界にも「三番叟」の謡曲が取り入れられ、
各芸能それぞれの特色&世界観を担う様々な意匠の「三番叟」が生まれた。

♪「おおーさえ おおーさえ おお! 喜びありや、喜びありや~!」

激しい鼓の乱打と肺活量限界の笛の音。
お囃子方の挑発に、舞方は煽られ、時に抑えつけ、
「神の舞」は大地のマグマが噴火する如く、熱く一気に疾走し始める。
‘舞う’と言わずに‘踏む’と言われる激しい足拍子。
大気を切り裂く上半身のキレ。
「三番叟」は男神の舞。男踊り。


1.野村萬斎さんの「三番叟」

NHK「裸にしたい男たち」野村萬斎特集で流れた「三番叟~揉の段」。
試しにちょっとググってみただけでも、
コレにヤられた女性は世間でかなりな数に上るとみた(笑)。
かくいうワタシにとっても「三番叟」の世界観は、
野村萬斎という狂言師が醸し出すあの独特なムードに、
基本設定されてしまったと思うんだよね。良くも悪くも。

マイ・ファーストさんばそう体験は、まさに‘襲われた’感じ(笑)。
その(((((ただならぬ舞)))))っぷりといったら…(*_*)。
こんな原始的&直情的なモーションかけられちゃー、
女は、もう黙って身を捧げるしかない(爆)。
神様のナンパだもの。断れないよ。ねぇ?みたいな笑。

神々しい舞なのに、荒ぶるセクシーさが漂うのは、
男の踊り手が有するパワーが、何百年もかけて「技の型」の抑制を受けて、
様式化された結果でしょうか。女心がざわざわと揺さぶられます。
修練を重ねて磨き抜かれた身体と技をクールに操りながら、
舞方の内なる爆発的なエナジーは、その熱を周囲に広げていき、
観客の心も身体も、のみ込んでいく。共にトランス状態に上りつめる。
神楽を観るって、ある意味神秘体験なんですよね~。

つくづくニッポンの女で良かったと幸せな恍惚感を経験してしまったワタシ。
これ以後、年に一度は萬斎さんの「三番叟」の生贄になりに行くのです(笑)。

有名なエピソードですが、
萬斎氏自身、17歳で初めて「三番叟」を踏んだことで、
狂言師として生きる決意をしたんですよね。どこかで読みましたが、
「この舞を踏めるだけの肉体が出来上がっていたことに気づいた」と。

「決闘!高田馬場」を観ても感じ入りましたが。
世襲制で幼い頃から有無を言わせず「型」を厳しく叩き込まれると、
彼らの精神が成長してきた頃には、思うように動ける身体が出来上がっている。
営々と築かれてきた隙の無い修行システムが代々「家」には伝承されているんですよね。
どこの世界の伝統も、長い年月に晒された分、無駄がそそぎ落とされて、
非常に合理的に出来ている部分がある。だから「遊ぶ」余裕もある。
私はそういうプロフェッショナルな世界が非常に好きです。

すっごい話が飛ぶけど、
派遣や契約社員を多く置く人員の流動性の高い会社に、
こういう「無駄の無い合理性」は伝わらない。
それは結局生産性や質に関わると思んだけどねー。
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