気晴らし書き散らし。
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07/08
2006 Sat
三番叟 (さんばそう) 其の一
「三番叟」だけに三回連載。なんつって。

まずは「三番叟」についておさらいを。

‘神’に成り代わり五穀豊穣を祝う舞「三番叟」。
元来は能「翁」の中で演じられる舞を、代々狂言方が舞うことになっている。
その後、歌舞伎や文楽の世界にも「三番叟」の謡曲が取り入れられ、
各芸能それぞれの特色&世界観を担う様々な意匠の「三番叟」が生まれた。

♪「おおーさえ おおーさえ おお! 喜びありや、喜びありや~!」

激しい鼓の乱打と肺活量限界の笛の音。
お囃子方の挑発に、舞方は煽られ、時に抑えつけ、
「神の舞」は大地のマグマが噴火する如く、熱く一気に疾走し始める。
‘舞う’と言わずに‘踏む’と言われる激しい足拍子。
大気を切り裂く上半身のキレ。
「三番叟」は男神の舞。男踊り。


1.野村萬斎さんの「三番叟」

NHK「裸にしたい男たち」野村萬斎特集で流れた「三番叟~揉の段」。
試しにちょっとググってみただけでも、
コレにヤられた女性は世間でかなりな数に上るとみた(笑)。
かくいうワタシにとっても「三番叟」の世界観は、
野村萬斎という狂言師が醸し出すあの独特なムードに、
基本設定されてしまったと思うんだよね。良くも悪くも。

マイ・ファーストさんばそう体験は、まさに‘襲われた’感じ(笑)。
その(((((ただならぬ舞)))))っぷりといったら…(*_*)。
こんな原始的&直情的なモーションかけられちゃー、
女は、もう黙って身を捧げるしかない(爆)。
神様のナンパだもの。断れないよ。ねぇ?みたいな笑。

神々しい舞なのに、荒ぶるセクシーさが漂うのは、
男の踊り手が有するパワーが、何百年もかけて「技の型」の抑制を受けて、
様式化された結果でしょうか。女心がざわざわと揺さぶられます。
修練を重ねて磨き抜かれた身体と技をクールに操りながら、
舞方の内なる爆発的なエナジーは、その熱を周囲に広げていき、
観客の心も身体も、のみ込んでいく。共にトランス状態に上りつめる。
神楽を観るって、ある意味神秘体験なんですよね~。

つくづくニッポンの女で良かったと幸せな恍惚感を経験してしまったワタシ。
これ以後、年に一度は萬斎さんの「三番叟」の生贄になりに行くのです(笑)。

有名なエピソードですが、
萬斎氏自身、17歳で初めて「三番叟」を踏んだことで、
狂言師として生きる決意をしたんですよね。どこかで読みましたが、
「この舞を踏めるだけの肉体が出来上がっていたことに気づいた」と。

「決闘!高田馬場」を観ても感じ入りましたが。
世襲制で幼い頃から有無を言わせず「型」を厳しく叩き込まれると、
彼らの精神が成長してきた頃には、思うように動ける身体が出来上がっている。
営々と築かれてきた隙の無い修行システムが代々「家」には伝承されているんですよね。
どこの世界の伝統も、長い年月に晒された分、無駄がそそぎ落とされて、
非常に合理的に出来ている部分がある。だから「遊ぶ」余裕もある。
私はそういうプロフェッショナルな世界が非常に好きです。

すっごい話が飛ぶけど、
派遣や契約社員を多く置く人員の流動性の高い会社に、
こういう「無駄の無い合理性」は伝わらない。
それは結局生産性や質に関わると思んだけどねー。
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