気晴らし書き散らし。
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05/15
2007 Tue
「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子
kaze


ハッケ、ヨーイ、ノコッタ、じゃなくて
イチニツイテ、ヨウイ、ドン、の全3巻。

舞台は神奈川県。
モデルは近隣学区の高校の陸上部です。
新二と谷口さんが待ち合わせした駅は地元駅だし。
でも陸上競技場には縁が無かったなぁ。どこにあるかは知ってるんだけど。
今度、会場を見に行ってみようっと(^^)。
そのとき実際にトラックを走れたらいいんだけど。

そう、「走りたい」と思わせてくれる作品でした。
走ることとはまぁったく!無縁の人生でしたから~。

でもスプリンターっていう生き物は、
別の次元、世界を走ってるんだなぁと思ったよ。
それも100mを11秒と10秒では想像を超える世界があるらしい。
地面からの力を受けて、自分で風を作る。

いいなぁー。

これがまた団体戦=リレーともなると、
個人で走るのとは全然違う連帯感とデッカイ感動があるとな。
切磋琢磨して、苦難を共有し、互いに見守りながら成長して、
一緒に乗り越えた先に生まれる稀有な繋がりと信頼感。

いいなぁぁーーー。

共学の運動部の【部活】を体験したいぞ!と思わせる作品。
中学までは共学だったけど、部活はず~っと女の園でしたから~。

なんちゃって体育会系だったから「ランナーズハイ」な状態まで、
自分の肉体を追い込んだことも、全力投球したことも無いし。
努力に見合う結果で一喜一憂することも無かったし。

だから「アスリート」の感情や生き方って、
いつでも、いまでも、これからも、
真に深く理解するなんてことは出来ないだろうな、
という絶対的な諦観が、私には、ある。

春野台高の4継(リレー)メンバーが築いていくような、
懐深い人間関係を、素直に羨ましく憧れると同時に、
‘向こう側’の人間にはなれない観客席の自分を恨めしく感じる。
どちらもここ数年、ずっと抱いてきたこと。

やっぱ自分自身の高校時代とかにさ、
こういうサワヤカナ青春を送ってみたかったのう。
往生際が悪いね…私も(^^;

まぁでも世の中、不完全燃焼の青春を送った人の方が多いから、
こういうフィクションがバカ売れしてるんでしょうけど(ヒガミ)。

高校3年間も登場人物と付き合っていくと愛着も沸いてくる。
主食男=栄養になる(扶養能力がある)実直男、の新二と、
お菓子男=オイシイけど決して栄養にならない愛人タイプ、の連。

どっちと付き合いたいか?

私は、自分の栄養にならなくても身体に悪くても、
自分自身が主食女なのか(笑)お菓子男に弱いので、連くん派。
でも現実的に、女を幸せにしてくれるのは、
気力体力に限界点無しで対象に突き進む新ちゃんの方だ。間違いナイ。
自己愛強い男なんて、女は何の見返り(栄養?)も期待出来ない(苦笑)。
それでも目で追い続けてしまうのは、一ノ瀬連の生き様の方だ。
これまた間違いナイ凹。トリ、わかるぞ。

ただ実際、私が春高にいる女子高生だったら、
周りの高校生のガキには目もくれず、
顧問のみっちゃんを好きになっていましたね。
(中高時代のワタシを知る人物なら皆わかるね?笑)
守屋さんもイイ男だし、ネギも最後はカッコよかった。
そういやネギにチョコあげたのは一体誰?

健ちゃんは、描き方にもよるんだろうけれど、
設定からしてあんまり…リアリティのある人物になってない。
谷口さんは、逆にかなり、リアルな描かれ方をされていて、
か弱い風でいて図太い女、て女にまんま嫌われるタイプじゃん(笑)。
トリの出番が少なかったのが残念だわ。

折りよくNHK-FMでラジオドラマ版も今夜から始まる。
「声」でイメージ狂うのは嫌だけど、脚色の方法に興味があるな。
実写だと走りのキレイな子を探すこと自体、難しいからねぇ。

小説偏差値としては村山由佳と同じレベルかな。
凡庸だけど不特定多数の人々をブレずに感動させることが出来る。
でも、それも筆力と客観性がないと出来ない芸当だから。

しかし、このテのものをスルスル読み終えると、
もっと重量級のヤツをゴツゴツと読みたくなるー。
読んじゃ止まる夏目漱石の「虞美人草」今度こそ読破!!
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