気晴らし書き散らし。
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10/08
2006 Sun
宮廷女官チャングム 第48話「チェ一族の崩壊」
観るのは二度目なのに、
やっぱり胸にどーーーーんと重く響く回なのであった。。

チェ女官長さまの哀しくも美しい壮絶な最期。
陰謀渦巻く華やかな宮廷に咲き誇った悪の華。
喩えるなら真紅の大輪の牡丹のような女(ひと)。

一生消し去ることを許されない後悔と哀しみを、
幾重もの冷酷な仮面の下に塗りこめた。
だからいつも心の奥底がひんやりと冷たい。
そんなあなたが熱を帯びて燦然と光り輝くのは、
それは敵意を燃えたぎらせて、非情な策略を巡らせているとき。

「今に見ているがいい…我ら一族の力を存分に思い知らせてやろう」

と嘲り嗤うあなたの微笑は、凄絶に美しかった。

無垢で幸せだった少女時代の稚気を思い出して、
夢見る少女のような安らかな微笑みをたたえながら、
断崖絶壁の木に引っかかった髪リボンに一心に手を伸ばすチェ・ソングム。
最期に魂が救済される場面があって良かった。


そして凡庸なるヒロイン、クミョン。

脚本家の心情を察するに、ドラマを転がす上で、
何とも動かしにくい、面白みの無いキャラだったことかと(苦笑)。
でも彼女メインのシーンで、脚本家がクミョンに語らせるセリフには、
おそらくどのキャラよりも、人間的で、深くて、哀しい真実がこめられていた。

スーパーヒロインのチャングムのセリフに共感することは、
実はそれほど無いんだよね。教訓にはなるかもしれないけれど。

かつて自ら加担して、
罪人に貶めたチャングムの流刑を影から見送ったクミョン。
そして今度はチャングムが、
宮廷を追放される(追放した)クミョンを彼岸から見送るという皮肉な図式。
かつての親友であり、恋敵、そして一族の誇りを奪ったチャングムに、
彼女が自分という人間を曝け出すセリフは圧巻。

「一族の一員としては迷いを捨てきれず、
かといって、自分の意思を貫くこともできず。
心から自分を信じることもできず、心から自戒することもなく。
曇りのない才能を持つこともなく、曇りのない真心を持つこともなく。
ひたむきな思いを寄せられることもなく、ひたむきに恋に生きることもできず。
…それが私。」


これがクミョンのチャングムへの贖罪。

でも。
愛を注いでも、渇望しても、受け容れられることは決して無く、
救いを求めても、手を差し延べることはしなかった男のことだけは、
彼女は許すつもりは無い。

「 『申し訳ない』 と……。それしかいう言葉がありません」
「また生まれ変わっても、その言葉だけは聞きたくありません」


それは女として最後のプライド。

その人を一生許さないということは、
彼への愛を心に留めておくひとつの方法だけれども。
そんな我執は不毛だと、一日も早く気付ける未来をどうかクミョンに。

「凡庸さ」はいつでも最大最強の共感を呼ぶ。
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